チベット死者の書(死と再生のプロセス)

呼吸が止まり、心臓が停止すると生命組織を維持するために必要な酸素や栄養の供給が困難となり、やがて死が訪れます。

 

死は細胞の機能停止、心臓や呼吸の停止、脳の活動の終了など、生体機能の終焉を意味します。

 

この状態は、不可逆的なものであり、一度死んだ生物は自然の力や医学的な手段によっても、通常は生き返れません。

 

こうした「死」という現象をまた別の角度からまるで違ったものとして捉えた書物があります。

 

『チベット死者の書』には、呼吸や心臓の停止は死に付随する現象ではあるが、死を決定づけるものではなく、死と生を分けるのは「生命の風(ルン)」と呼ばれる「意識」であると説いています。

 

つまり、その生命の風が肉体の外に出てもう元の肉体に戻れない状態を「死」とします。

 

よって、物質としての肉体が消滅しても「意識」そのものは滅びることはないのです。

 

チベット死者の書

 

チベット死者の書(Tibetan Book of the Dead)は、チベット仏教の伝統的な文献であり、チベット語では「バルド・トェドル」(Bardo Thodol)として知られています。この書は、死と転生に関する教えを含んでおり、死者が体験する死後の世界が描かれています。

 

※ 『バルド(中有)トォ(聞く)ドォル(解脱)』

 

 

 

※ 今後、いろいろと加筆・修正します。