護摩

霊障や悪魔、怨敵を退散させすべての災難を取り除く

 

護摩とは、衆生(人々)の願いごとを成就させるために火をもちいておこなわれる修法(しゅうほう)のことです。

 

サンスクリットの「ホーマ」 (ヴェーダの火の儀式)に由来します。炎の中へ供物を投じ、本尊を供養し、神仏の加護を願い、所願成就・心願成就などの願いごとを一心に祈ります。

 

※ ヴェーダとは、古代インドのバラモン教の根本聖典

 

不動明王や愛染明王、または天部などを本尊とし、護摩木や薬種、さまざまな供物をささげ、霊障や悪魔、怨敵を退散させすべての災難を除き、無病息災、現世安穏、吉祥招福などを願います。

 

また、苦しみ災いの元凶である三毒(貪・瞋・癡)という煩悩を焼尽します。

 

護摩の起源は古く、数千年前の古代インドまでさかのぼることができます。人々は、願いごとを叶えるために燃えさかる炎の中へ供物を投じ、「現世利益」(げんせりやく)を祈ります。

 

以前、インドやチベットなどでも火をもちいた儀式を経験してきたことがございますが、日本の護摩とはまた違った所作や印相などをもちいて執り行われましたので、大変興味深かったです。

 

現代でも、火の神(アグニ)によって人々の善行が天上へと伝えられ、その功徳が天から恩恵となってやがて人々のもとへと返されると信じられています。

 

なお、諸神仏を帰依し、「供養」することによって、その恩恵に授かる儀式は、世界中のさまざまな宗教儀式で見かけます。特に、密教(秘密仏教)では護摩による「加持祈祷」(かじきとう)をもちいて私たちのいろいろな願いごとを実現化させます。

 

● 現世利益(げんぜりやく)

 

この世で受ける神仏の恩恵。その恩恵を授かるために祈ることを現世祈祷といいます。例えば、お経や真言、陀羅尼を唱えしたり、また、密教では種々の修法を執り行います。

 

 加持祈祷(かじきとう)

あらゆる願いが叶う智火の儀式…

 

密教のあらゆる修法の中で、とりわけ智火をもちいた神秘的な儀式(護摩)によるものを加持祈祷と称し執り行われることがあります。

 

加持祈祷の「加持」とは、病気や災難などを払うために印を結び、 真言を唱え、 諸神仏を念じ(観相)、神仏の加護を得たり、衆生にその功徳(神仏の恵やご利益)を与えることをいいます。

 

仏の大悲の力と衆生の信心が合わさることで諸仏菩薩の摩訶不思議な力が現れる神変加持(じんべんかじ)とも呼ばれています。

 

一方、「祈祷」とはお経や陀羅尼、真言などを唱えて神仏に祈ることです。

 

神仏の加護を求める行法(密教の修法)を修し、病気平癒や除災招福などの現世利益(げんぜりやく)を祈ることです。

 

真言密教では、護摩を焚き、手に仏の印契を結び(身密)、お経や陀羅尼、真言(マントラ)を口唱し(口密)、仏の心を重ね合わせ(意密)、加持(諸神仏の加護)を祈ります。僧侶は厳しい修行や苦行によって会得した法力や神通力によって神仏を一心に念じます。真言行者は、衆生と諸神仏との中間に位置し、衆生の諸々の願い事を具現化(成就)させるために入我我入します。

 

そして、神仏の加持力を衆生へと「現世利益」として授けます。

 

(現世利益) 一例

 

● 病気回復 病気平癒 健康祈願 無病息災 厄除開運 延命長寿

 

● 家内安全 夫婦円満 縁むすび 安産祈願 子授祈願 厄除祈願

 

● 祖霊鎮魂 先祖供養 土地守護 旅行安全 交通安全 海上安全 

 

● 事業成功 商売繁盛 就職成就 受験合格 学業成就 開運祈願など

 

 

* 高野山大師教会光寿支部で修法されている護摩の様子です。

 

* 支部会員の皆様方限定です。

 

* なお、お問い合わせのある方はメールフォームよりお気軽にご連絡ください。

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