三毒(貪瞋痴)とは

三毒(貪瞋痴)

三毒(とんじんち)

 

 

この記事は以前に公開した記事です。

 

アクセスの集中する記事なので、特にリライト記事に必要な文言などを追記・修正して再度公開します。

 

今後も必要に応じて加筆したいと思います。

 

(2024/3/3)

 

はじめに

 

仏教の教えでは、心の安らぎや真の幸福を得るために三毒と呼ばれる煩悩を克服することの大切さが説かれています。

 

そこで、仏教の三毒(貪・瞋・痴)について分かりやすく解説し、その克服方法や、心の平静と解放を探求します。

 

 

三毒という3種の煩悩

 

三毒(さんどく)とは、心の安らぎや真の幸福を妨げる「貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)」の3種の煩悩(ぼんのう)のことです。

 

人々の心を乱し、苦しみや不安を引き起こす元凶です。

 

善心を害するので「三不善根」(さんふぜんこん)ともいいます。

 

 

● 貪(とん) : 欲望や執着のことです。

 

物事に執着し過ぎることが人々を苦しめる原因とされます。

 

● 瞋(しん) : 怒りや嫉妬などの感情です。

 

他人や状況への不満や怒りが心を支配することで苦しみが生じます。

 

● 痴(ち) : 無知や迷いをいいます。

 

現実を見誤り、正しい判断や行動が難しくなることで苦しみが生じます。

 

 

さらに、三毒は不幸の三大要素「病気・貧困・争い事」を招く苦しみの根源です。

 

たとえば、貪(むさぼり)は暴飲暴食によって健康を害します。

 

瞋(いかり)は、対人トラブルや争い事、交通事故や訴訟を招き、経済的な負担を被る可能性を生じさせます。

 

痴(むち)は、凝り固まった考え方や間違った物事の見方によって対人トラブルに遭遇しやすくなり苦労が絶えません。

 

これらはほんの一例ですが、三毒に害されると自分勝手で軽率な言動となり、結果、あらゆる不幸(病気・貧困・争いごと)を生み出します。

 

三毒(さんどく)

 

衆生の善心を害するもっとも根本的な3種の煩悩を毒にたとえたものです。

 

教学用語としては(三不全根)と呼ばれ、また垢(けがれ)にたとえて三垢(さんく)ともいう。

 

「三毒」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.396.

三毒を克服する方法

三毒を克服するためには、精神修養が必要です。

 

また、三毒(貪瞋痴≒煩悩)を克服(清浄)しなければなりません。

 

三毒を克服する方法としては、座禅や瞑想、礼拝、読経や真言を唱える、法話を聞く、お寺や神社に参拝する、四国遍路や各地の霊場を訪れるなどがあります。

 

特に、毎日の習慣としてお勧めなのが「内観やマインドフルネス」「瞑想」です。

 

※ この場合の瞑想は、阿息観、月輪観や阿字観などです。

 

そして、何といってもやはり「真言」を耳にしたり、唱えたりすることが一番のお勧めです。

 

【三毒を克服する方法】

 

内観やマインドフルネスの実践

 

内観やマインドフルネスは、今この瞬間に集中し、過去や未来の心配から解放されるための技術です。日常の中で呼吸や感覚に意識を向け、心を静めることで、三毒から自由になる一歩を踏み出せます。

 

瞑想瞑想の習慣化

 

瞑想(阿息観/月輪観・阿字観)は、自己の内面に向き合い、心を整える方法です。定期的な瞑想の実践によって、貪欲な欲望や怒り、迷いを鎮め、平穏な心を培うことができます。

 

仏教の教えの学習: 仏教の教典や指導者の教えを学び、煩悩の起源と方法について理解することが重要です。これによって、三毒の根本的な原因を認識し、それに対処する知識を得ることができます。

 

十善戒

 

十善戒をはじめとする各戒律を守ることで、心を清め、三毒を克服することができます。

 

日常生活の中にけじめをつけることで心の隙をなくし、三毒が生じにくくなります。

 

写経

 

お香を焚いて、仏画や仏像を前にして『般若心経』や『観音経』などの写経をおこなうことで自然と安らぎをおぼえ、心が整います。

 

なお、三毒を克服することは簡単なことではありませんが、心の鍛錬を積み重ねることで、必ず克服することができます。

 

三毒を克服することで、私たちは心の平静や安心、安らぎを得ることができ、苦しみから解放されます。

 

真言(マントラ)

 

真言は不思議なり

 

真言には不思議な力が秘めています。

 

真言を繰り返し耳にしたり、唱えることで、苦しみや不安の元凶(三毒)が滅し、苦しみの世界から解放されます。

解脱の道

苦しみからの解放と解脱

 

三毒を克服することで「解脱」の道につながります。

 

前述したように内観やマインドフルネス、瞑想、また真言を耳にしたり唱えたりといったことを習慣としておこなうことで、心身が浄化され、三毒(貪瞋痴)からの解放されます。

 

そして、十善戒をはじめとする戒律を守り、よく保つことで、苦しみを生み出す元凶から身を遠ざかることができます。

 

さらに、金剛合掌を結び、真言を唱え、神仏を心に思い描きながら自他共の幸せを念じるようにします。

 

すると、仏の三密と衆生の三業が瑜伽(ゆが)し、この身のまま即身成仏できます。

三毒がもたらす不幸

やがてエスカレートし、狂暴化し、最後は取り返しのつかない事件に発展する…

 

従業員の女性をメッタ刺し、入店をめぐるトラブルで“逆恨み”した男の犯行、クレーマー体質でキレやすい人物像。

 

「店を出入り禁止にされた。相手にしてもらえず、バカにされたと思い、カッとなって刺した」。

 

一方的に不満や恨みを募らせての犯行。

 

最近こうした恐ろしいネットニュースに目が留まります。

 

私のもとにも「対人トラブル」「人間関係の悩み」に関するこれによく似た深刻な悩み相談が多く寄せられます。

 

対人トラブルや人間関係の悩み、放っておいてはいけません。

 

公的な各関係機関(実施機関や相談窓口、警察や弁護士など)に相談をするなどして早めの対策を講じてください。

 

また、そうした各公的な機関に相談しながら、気持ちを落ち着かせるために一度「護摩祈祷」(護摩による加持)をされてはいかがでしょうか。

 

三毒や三障四魔同様に、六道輪廻も単なる脅しや絵空事と決して軽視しないでください。

 

必ず、死後にもあらゆる世界が存在し、現世のカルマ(業)や因果因縁の理によって苦しみは続きます。

まとめ

仏教の三毒は、私たちの内面的な課題を浮き彫りにする重要な教えです。この教えを理解し、三毒からの解放を通じて、心の浄化と真の幸福を実現することが可能です。

 

三毒

 

● 貪は欲望にまかせて執着しむさぼること。

 

● 瞋は思い通りにならないことに対する怒り。

 

● 痴は物事の道理に暗く、妄念によって迷い苦しむこと。

 

※ 三毒(貪瞋痴)は、あらゆる災厄や不幸を招く三つの煩悩です。

 

なお、三毒を克服することは簡単なことではありませんが、心の鍛錬を積み重ねることで、必ず克服することができます。

 

三毒を克服することで、私たちは心の平静や安心、安らぎを得ることができ、苦しみから解放されます。

 

私個人としては、座禅、瞑想(阿字観、阿息観、月輪観)や、内観やマインドフルネスがお勧めです。

 

まずは、図書館や書店などで気になる本を探されてみてはいかがでしょうか。

 

三毒とは、3つの煩悩(貪瞋痴)をいいます。私たちの心を迷わせ、執着させる「欲望、憎しみ、無知」のことです。

 

三障四魔(争いごと、貧困、病気など)を引き寄せてしまう原因です。つまり、あらゆる不幸の元凶です。

 

因果応報の原則にしたがって、現世だけではなく来世にも因縁が続きます。

 

現世の今、善行を積み、功徳を積み重ねることが大切です。護摩は、三毒を焼尽し、三障四魔を寄せ付けないようにします。

 

…≫ 詳細ページ

 

【参考】『天宮光啓 護摩祈祷』(外部リンク)

 

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