十三仏とは(死後四十九日間(七七日:しちしちにち)に祭祀する仏・菩薩)

十三仏とは、故人の追善供養のために死後四十九日間(七七日:しちしちにち)に祭祀する仏・菩薩などのことです。

 

十三仏密教秘密仏教,チベット密教三障四魔や三毒(貪瞋痴)、魔障、悪魔を調伏する天宮光啓「護摩祈祷」

十三仏は、古より死者の魂を守護してくれると広く信仰されてきました。

 

十三仏は、不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来、阿閦如来、大日如来、虚空蔵菩薩です。

 

十三仏はそれぞれに異なる功徳を持っています。そして、故人を守護し、極楽浄土に導いてくれるとされています。十三仏を供養することで、故人が死後の世界を安らかに過ごすことができるとされています。真言宗の寺院では十三仏による供養や法要を執り行います。

 

死後:四十九日/回忌 十三仏(御利益)
初七日 不動明王:厄除け、災難除け、魔除け、病気平癒、開運、成功、悟り
二七日 釈迦如来:心の平安、幸福、繁栄、子孫繁栄、出世、願望成就、解脱
三七日 文殊菩薩:学業成就、知恵、勇気、勝利、厄除け、開運、智慧の授け
四七日 普賢菩薩:慈悲、行願、福徳、長寿、学業成就、困難克服、忍耐力
五七日 地蔵菩薩:無病息災、延命長寿、子授け、安産、子宝、厄除け、安らぎ
六七日 弥勒菩薩:長寿、出世、子宝、災難除け、罪滅ぼし、成仏、家庭円満
七七日(四十九日) 阿弥陀如来:極楽浄土、煩悩消滅、解脱、幸福、安らぎ、慈悲、成仏
五十日 薬師如来:病気平癒、延命、健康、長寿、安産、子授け、厄除け
百日 観音菩薩:災難除去、厄除け、家庭円満、商売繁盛、幸福、安心、解放
一周忌 勢至菩薩:罪障滅除、智慧の開花、悟りの境地、現世安穏、安らぎ
三回忌 十羅刹女:恋愛成就、子育て、安産、子授け、魔除け、盗難除け
七回忌 阿閦如来:心の平静、無病息災、滅罪生善、、悪魔払い、不動心、多幸
十三回忌 大日如来:智慧、無念無想、成仏、質実剛健、延命息災、万寿無疆

高野山大師教会光寿支部十三仏

 

十三仏記事一覧

不動明王 梵名(Acalanātha/アチャラナータ)不動明王のサンスクリット語は「アチャラナータ」です。「アチャラ」は「動かないもの」を、「ナータ」は「守護者」を意味します。五大明王・八大明王の中心となる明王です。胎蔵界大日如来の教令輪身(化身)とされ、大日如来に代わって人々の煩悩を切り、悟りへ導く役割を担っています。三毒の煩悩を断ち切る剣と、悪を縛り上げ、人々を救い上げる縄、羂索(けんじゃく)...

五大明王(ごだいみょうおう)は、密教特有の尊格である明王のうち、代表的な中心となる5つの明王を組み合わせたものです。五大明王は、仏教徒を悪魔や邪悪な存在、障害などから守り、悪しき障害を撃退し、慈悲と智慧を授けてくれます。わが国においては平安時代に怨敵退散や悪魔調伏、無病息災・延命長寿、除災招福、また、縁結び、安産・出産などの祈願のために多く祀られるようになりました。それぞれの明王は「東西南北」を守...

観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)は、仏教の菩薩の一尊です。別名を観自在、光世音、観世音自在菩薩、救世菩薩(くせぼさつ・ぐせぼさつ)など多数の呼び名があります。人々を苦しみから直ちに救うために現れた菩薩であり、その慈悲深さから「大慈大悲観世音菩薩」と称されます。観世音菩薩は、梵名を「アヴァローキテーシュヴァラ」といいます。中国語で「観自在菩薩」と訳され、「すべての音を聞く者」という意味です。その音とは...

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